車にころがして50年以上たつ。
これまで有事故、有違反だが
幸い人命にかかわるようなことは無い。
長野市の裾花自動車教習所に通って
免許を取得した時は当然マニュアル・ミッション車だった。
坂道発進時のブレーキとアクセルの踏みかえと
半クラッチの微妙な操作が上手く行かなくって
教習所の先生に虐められたことを懐かしく思い出す。
そして、数十年後
マニュアル・ミッション車からオートマ車に乗り換えた。
すると・・・・・
足が一本余ってしまった!
左足がやる仕事がなくなったのだ!
それなのに、
右足は忙しくアクセルとブレーキを受け持っている。
近所をフラフラしている時は何も感じないが
長距離運転で高速道を走るときなど右足ばっかし疲れてしまう。
クルーズコントロール(自動アクセルで一定速度で走る装置)でもあれば
いいんだが
そんなのが付いてる高級車は買えない。
それではと
試しに左足でアクセルとブレーキを踏んでみた。
アクセルはブレーキペダルが邪魔になって踏みずらいし
ブレーキはカックン・ブレーキになってしまう。
左足は、クラッチペタルを踏む感覚を忘れていないから
どうしても力いっぱいブレーキを踏んでしまい
急ブレーキになってしまう・・・・
そいで、
そんな遊びを繰り返していたら
ごく自然に左足ブレーキ、右足アクセルに落ち着いてしまった。
いつも左足はブレーキペタルを踏む体制に
右足はアクセルペタルからから離れることは無い。
従って、今巷を騒がせている アクセルの踏み間違えは起らない。
このあいだ、
70歳以上は再講習を受ける義務があり
近くの教習所で講習を受けた。
視力、視野、反応などのテストがあり脂汗をかかされた。
テストと言っても合否はなく
老化度を自覚してもらうのが目的だから心配はいらない。
最後に運転の実地である。
いきなり
乗りなれない車に乗せられて
試験官の厳しい視線にさらされての運転だ。
ミッション車しか運転したことが無いおばさんは
リズムとカンが鈍ってメロメロになった。
髪の毛前線が上昇したおっちゃんは
ウインカー出した筈なのに
ワイパーが動き出して大慌て!
(国産と外車のウインカー、ワイパーの位置が逆)
さて吾輩の番、
試験官が舌打ちをしながら「左足ブレーキかよ!」
と呟いた。
まだ左足ブレーキは市民権を勝ち取るのは
時間がかかるようだ。
そう思い知らされた高齢者講習だったが
左足ブレーキを止める気はない。
もし、
車の運転中に左足の運動をしてみたいなら
後続車がいない事を確認してから
そーっと 左足でブレーキを踏んでみてほしい。
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